新生活日記

自由気ままに書きたいこと、言いたいこと、好きなことを書いています。

祖母の教え。

ちょっと重い話になりますので、スルーされて結構です。


私の祖母は実の祖母ではありません。
私自身が「特別養子縁組」で、実の親から今の親の元へやって参りました。

祖母も私の養母とは血縁関係はありません。
養母が5歳の時に実母は病気でなくなり、祖母は後妻さんです。

しかし、私にはこの祖母の教えこそ生きる糧になっています。

58歳で脳梗塞で倒れ69歳で亡くなるまで病院のベッドで寝たきりだった祖母に私は何も出来ませんでした。

祖母から良く言われたのは「あんたは人の何倍も苦労するだろうけど、生まれて来た事に感謝の気持ちと人には優しくしなさい。
それがいつかあんたの財産になるから。」

言われたのは小学校4年生、その頃には私は養女である事は知ってました。

そして、その事で叔母にいじめられもしました。

それでも祖母が元気なうちは良かったです。
祖母がいつも、私の盾となり庇ってくれたから。

祖母が倒れてしばらくは、喋れました。
その時に言われた事は今も忘れていません。

「○○、あんたはこれから辛い事が沢山あるだろうけど、負けるんじゃあないよ!!
どんなに辛くて苦しくても生きてさえいればいい事もあるよ。
泣くのは簡単、だけどね泣いても解決しないから人は辛いとか苦しいとか言うんだよ。
どんなに辛くても苦しくても生きて生き抜きなさい。そして、どんなに泣きたくても人の前では笑いなさい。
笑っていたら、誰かが助けてくれる。
笑っていたら、その時だけは苦しみも辛さも忘れる。1日、1日を大切に生きて、いつか自分の家族を持ちなさい。
人を恨む前に可哀想な人と思いなさい。
人を羨む前に努力しなさい。
人には優しくしなさい。

人を恨む気持ちは自分を醜くさせる。
努力をしない人に得るものはない。
人に優しく出来ない人は自分も人から優しくされない。

人に優しくして裏切られても恨むのではなく
可哀想な人と思えば、あんたの勝ち。

人は巡り巡って自分に帰って来る。
今の辛さ苦しさは自分も成長させるため」

私が覚えているのはここまで。
多分、まだ、まだ沢山言われたのだろうけど。

時に厳しく、時に優しく、時に鬼ババァのように怒られもしたけど、祖母がいたから今の私がいる。

58歳で倒れるまで、苦労に苦労を重ねて何の楽しみもなかった祖母の人生を振り返った時、私は祖母に聞きたくなる。

「ねぇ、ばあちゃん天国で幸せに暮らしている!?今は苦労してない!?じいちゃんと仲良くしてる?それとも、出来の悪い孫やひ孫の心配ばかりしてるのかな?」

ばあちゃん…………私は今も生きてる。
辛くて苦しくて、しんどい時もあるけど、
どんな時も笑う事だけは忘れてないよ!!

子供たちも「怒る時は徹底的に怒る」
「誉める時は徹底的に誉める」あの頃のばあちゃんと同じ怒り方をしてる自分に笑いながら、今日も生きてる。

お空の上から見ていてね!!
そして、時々は夢に出て来てね!!
「何やってんの!!本当あんたは要領が悪いね!!」たまには怒ってよ。